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今回は、近年苦境に立たされている火力発電についてです。

火力発電とは、化石燃料(石油、石炭、天然ガス)等を燃料とする発電方法ですが、
近年は脱炭素の流れから世界的に減少傾向にあります。
私も前職では全国の火力発電所の建設や定修工事に携わっていたので少し複雑な思いです。

そして現在日本の電源構成(発電の割合)の中で火力発電がどのぐらいを占めているかというと…

約75%を占めています。(!)

2017年の約80%から2020年では約75%まで割合は減少していますが、
日本の電力の大半は火力発電由来の状況です。。
そりゃ世界から日本は脱炭素に遅れていると言われるのも無理はありません。

そこで政府は5月26日に「地球温暖化対策促進法」を5年ぶりに改正し、
政権が変わっても将来にわたる政策の継続を国内外に約束するほど本気になって
脱炭素に取り組んでいます。

その取り組みの一環として国内にある約140基の石炭火力発電所のうち、
CO2の排出量が多い旧式約100基程度を休廃止又は更新の対象とする方針も固めています。

そんな火力発電に代わるのが再生可能エネルギーです。
近年でもかなり増加した印象があると思いますが、2020年の電源構成比で再エネは約21%と
火力発電に比べるとまだまだ不足しています。

今後政府は、再エネの更なる拡充のために様々な規制緩和や出力制御の改善などを積極的に行う方針で
再エネを取り巻く環境は益々明るくなっていきそうです。